巨人ファンの氷河期2

 前回の続きを書く。一部の巨人ファンで相手は中日である。巨人には先発と打線は充実しているが、リリーフが弱い。あそこで投げるのはリリーフ陣で一番信頼できる豊田だと。
 本気でそう考えるなら、はっきり言おう。あの日巨人が負けたのはあなたが原因だ、優勝できなければそれもあなたのせいだと。
 先ず誤解を解こう。正確には間違いを指摘しよう。
 9回の表同点で無死ランナー無しでマウンドに上がった豊田の頭にはこの試合で勝つために何回投げるかを考えたに違いない。プロ野球は同点なら12回まで試合は続く。豊田はおそらく打順から11回まで投げるつもりでいないとと考えた。
 原監督は9回は1番の高橋由伸から攻撃が始まる。8回は点は取れなかったが、満塁まで攻めた。中日が岩瀬を投入してこない限り1点は取れる。それならサヨナラ勝ちだ。投手は1回投げて勝ちが付く。
 解説者の江夏氏に投手、特にリリーフには慎重さが必要だ。先々を考える。豊田はタイトルを取ったこともある抑え投手だ、チームを勝たせるためにそう考える。
 それに比べると原監督は中途半端な考えしかしない。現役時代三振してベンチに帰る際ニヤニヤしていると非難されたが、打者だから許される。打者のように3割程度の成功で褒められるサラリーマンはいない。9回表が始まる時、彼の頭の中は、サヨナラ勝ちを決めた後のインタビューで何を喋るか、それで一杯だったのではないか?としか思えない。
 リリーフ投手は短い回を全力で投げる。それが長い回を投げようとしたのだ。打たれて当然なのだ。

 もう一つ証拠がある。今季巨人は6回以降安打で点を取っていない。6回以降3点取っているが、犠牲フライで1点と押し出しで2点。大差がついて相手が捨てた試合だ。何故か。簡単だ、キャンプで鍛えていないから、5回以降野球ができないのだ。
 春先でこれでは夏場はどうなってしまうのだろう。
 
 巨人を強くしたければ簡単だ。練習すべき時間にマスコミやファンの対応をしている選手を見かけたら「そんなことをしている暇があるなら練習しろ!」と怒鳴りつけ、高級車に乗っているところを見つけたら石をぶつけて「車に乗る余裕があるならランニングしろ!」もいい。親会社の系列のスポーツ紙は巨人が大敗した試合は勿論、大勝した試合も悪い点ははっきり指摘するまで読まなければいいのだ。そうすれば強くなる。